カメラのマニュアル露出(Mモード)で撮る時のTips です。普段、出来ることなら露出値をカメラまかせにしないで全てマニュアルで設定したいと思っているんですが、感覚的にこれくらいの明るさならこの設定、っていうのがつかめずにいる今日この頃。絞りとシャッタースピードの関係を説明しているページはよくあるんだけど、もうすこし定量的な説明はないかなと思っていたところ、Wikipedia に Exposure value というページを発見。 どうやら、露出値(Exposure value, EV)を基準に定量的に取り扱えるらしいです。
が、このページの Table. 1 で、ちょっと気持ち悪い部分を発見。例えば、
1, 1/2, 1/4, 1/8, 1/15, 1/30, 1/60, ...なんで 1/16, 1/32, 1/64 じゃないの?わかりづらい... プログラマ(というかある程度理系の素養のある人)は 2n (2 の n 乗)の値なら脊髄反射のレベルで覚えてる(n が小さければ :P)ので、これをもとに書き直してみました。露出値の基準は F1.0, 1秒の場合の露出を 0EV とするらしいです。
絞りF1.0、ISO100の場合の露出値(EV)と露出時間(Exposure Time, 単位は秒)の関係。これでスッキリ :D
| EV | 1/2EV | Exposure Time |
| -4 | 1/2-4 | 16 (15) |
| -3 | 1/2-3 | 8 |
| -2 | 1/2-2 | 4 |
| -1 | 1/2-1 | 2 |
| 0 | 1/20 | 1 |
| 1 | 1/21 | 1/2 |
| 2 | 1/22 | 1/4 |
| 3 | 1/23 | 1/8 |
| 4 | 1/24 | 1/16 (1/15) |
| 5 | 1/25 | 1/32 (1/30) |
| 6 | 1/26 | 1/64 (1/60) |
| 7 | 1/27 | 1/128 (1/125) |
| 8 | 1/28 | 1/256 (1/250) |
| 9 | 1/29 | 1/512 (1/500) |
| 10 | 1/210 | 1/1024 (1/1000) |
| 11 | 1/211 | 1/2048 (1/2000) |
| 12 | 1/212 | 1/4096 (1/4000) |
同様に、露出値(EV)と絞り値(F-number)の関係。1 を基準に 21/2 = √2 = 1.4 をどんどん掛けていけば OK。
| EV | 2EV/2 | F-number |
| 0 | 20/2 = 1 | F1.0 |
| 1 | 21/2 = 1.4142 | F1.4 |
| 2 | 22/2 = 2 | F2.0 |
| 3 | 23/2 = 2.8284 | F2.8 |
| 4 | 24/2 = 4 | F4.0 |
| 5 | 25/2 = 5.6569 | F5.6 |
| 6 | 26/2 = 8 | F8.0 |
| 7 | 27/2 = 11.313 | F11 |
| 8 | 28/2 = 16 | F16 |
最後に、露出値(EV)とISO感度の関係。
| EV | 2EV * 100 | ISO |
| 0 | 20 * 100 | ISO100 |
| 1 | 21 * 100 | ISO200 |
| 2 | 22 * 100 | ISO400 |
| 3 | 23 * 100 | ISO800 |
| 4 | 24 * 100 | ISO1600 |
| 5 | 25 * 100 | ISO3200 |
| 6 | 26 * 100 | ISO6400 |
で、この表をどうやって使うかというと、露出値(EV)には環境の明るさによっておおよその目安があるらしく、例えば、今この記事を書いている部屋なら、屋内(home interiors)なので大体 6EV 程度。ということは、 F1.0, ISO100 なら、露出時間は 1/26 = 1/64 (1/60) ということになります。ISO100のまま2段絞って F2.0 にすると、露出時間は2段下がって 1/24 = 1/16 (1/15) になります。ただ、手ぶれせずに撮影できる限界はおおよそ 1/(焦点距離) らしいので、50mm のレンズの場合、手ぶれなしに撮影するには 1/50 が限界となり、1/16 (1/15) ではかなり手ぶれのリスクがあります。なので、ISO感度を2段上げて ISO400 にしてやると、露出時間は 1/64 (1/60) となり、手ぶれの危険なしに撮影できることになります。
今の話を式にすると、
(適正露出EV) = (絞りEV) + (露出時間EV) - (ISO感度EV)となり、最初の F1.0 (0EV), 1/60 (6EV), ISO100 (0EV) の場合、
6 = 0 + 6 - 0次の F2.0 (2EV), 1/15 (4EV), ISO100 (0EV) は、
6 = 2 + 4 - 0最後の F2.0 (2EV), 1/60 (6EV), ISO400 (2EV) は、
6 = 2 + 6 - 2ということになります。
例をもうひとつ。私の持っている SIGMA DP1 というカメラは、28mm 単焦点レンズ、開放絞り値が F4.0、最高感度が ISO800 というスペックです。焦点距離が 28mm なので手ぶれなし撮影できる限界の露出時間は 1/32 (1/30) となります。この場合、手ぶれなしに撮影できる最も暗い露出値を計算すると、F4.0 (4EV), 1/30 (5EV), ISO800 (3EV) なので、
4 + 5 - 3 = 6となり 6EV 程度の明るさ、つまり普通の室内でもストロボなしで手ぶれせずに撮影できるということになります(実際はISO800だとノイズや色がひどいので使えませんが :P)。
まだマニュアル露出にトライしはじめてから日が浅いため、これくらいの明るさなら何EVくらいという感覚がつかめていないのですが... 今のところ、以下のような設定を軸に色々試しています。昼の屋外はISO100、夜と屋内はISO400って感じです。
スナップ(昼, 12EV)
F5.6, 1/125, ISO100
5 + 7 - 0 = 12
露出時間で調整
スナップ(夜, 8EV)
F4.0, 1/60, ISO400
4 + 6 - 2 = 8
露出時間がいっぱいいっぱいなので絞りとISO感度で調整
風景(昼, 屋外, 14EV)
F8.0, 1/250, ISO100
6 + 8 - 0 = 14
露出時間で調整
ポートレート(室内, 7EV)
F2.0, 1/125, ISO400
2 + 7 - 2 = 7
ストロボや絞りで調整
P.S. 簡易的にマニュアルモードの露出を体験できるページもあるみたいです :D
コメント (3)
(゚д゚ ) ポカーーン
投稿者: smi | 2008年08月13日 00:37
日時: 2008年08月13日 00:37
(゚д゚)
投稿者: Sing | 2008年08月13日 19:55
日時: 2008年08月13日 19:55
( д ) ゚ ゚
投稿者: Guwashi | 2008年08月19日 00:20
日時: 2008年08月19日 00:20